アイドルになれないなら死にたい

送辞

寒さの厳しかった冬も、ようやく過ぎました。柔らかな日差しの中、草木も新芽を吹き出そうとしています。
このなんとも素晴らしい良き日に、あなたは結婚します。

これまで私はあなたを頼りにし、憧れ、馬鹿な話で笑いあいながら、ともに成長してきたのだと思っております。
あなたのことを考えると、今までの思い出が次々と浮かんできます。

転げまわるほど笑いあった日々はとても懐かしく、今でも私を笑顔にしてくれます。
そして時にあなたは励まし、導いても下さいました。
仕事のこと、家族のこと、友達に絶好されたこと、いろいろと相談にのってくれてありがとうございました。

今後新しい環境で困難に直面することもあるかと思います。
すでにいろいろな問題に直面していることもあるはずです。
しかし、これまで様々な困難を乗り越え、私をここまで成長させてくれたあなたのことなので、きっと力強く前に進まれることと信じております。

あなたの新たな一歩が光が輝き、未来まで明るく照らされますよう、心からお祈りしております。
意外と論理的で、果敢で、そして心優しいあなたのその姿を心に焼き付け、
私はまだここで、超然としていようと思います。

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しょうこは知らない

しょうこは知らない。未来を。 
本当の、未来を。

しょうこは知らない。かわいいって言われて、自分に自信のないあなたは、私のどこを見て言っているのだろうと、疑う。
本当の自分をわかってくれていないなんてバカなことを思っている。
しょうこは知らない。かわいいって言葉に別になんの意味もないことであっても、好きな人から言われるとどんなに嬉しいことかを。
しょうこは知らない。

しょうこは知らない。髪をのばせ、と言われる真意を。
髪を伸ばすことによって芽生えるアレンジ力やトリートメント能力からはぐくまれる女子力があったということを。
しょうこは知らない。

しょうこは知らない。メイクを直せ、と言われる真意を。
どうせ会社に行って帰ってご飯食べて寝るだけの生活を繰り返す私にその真意を知る由もない。
途中、取り急ぎ、薬局の試供品コーナーにてメイクを直す私の姿があることを。
しょうこは知らない。

しょうこは知らない。薄いタイツを履けと言われるその真意を。
ボディラインを見せるということがどんなに大事で、そうすることによって芽生える感情を。
しょうこは知らない。

しょうこは知らない。トップスはもっと明るめの色を選べと言われるその真意を。
大丈夫、誰かのために服を取捨選択するとき、未来のしょうこは明るめの色を取捨選択する。
しょうこは知らない。まだ知らなくていい。ただそのときの感情に身を任せればいい。

しょうこは知らない。もっと口角を上げる練習をしたほうがいいと言われるその真意を。
私は笑った顔より真面目な顔のほうがかわいいこと私は知っていたが。
しょうこは知らない。知らなくていい。どうでもいい。その人の前ではまた違う顔を見せるのだから。

しょうこは知らない。その真意を。
「言っとくけど、俺は絶対にお前を抱かないからね」なんて男友達に言われたことの。
しょうこは知らない。知らなくていい。その人に抱かれるわけでもないんだから。 

しょうこは知らない。まだ知らない。
彼が喜ぶ下着の色についてまだ知らない、知らない。
しょうこは迷っている。

しょうこは知らない。未来を。
いきなり、突然に、落雷のごとく、来る、この、未来を。

かつてのしょうこは知らない。
まだ知らなくていい。

今のしょうこが楽しければそれでいい。

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さよなら、SEX君。

お元気ですかSEX君。こないだ君の夢を見ました。いわゆる淫夢ってやつです。
とてもありえないことなんだけど、なぜか君は私を口説いていました。そして私は恥ずかしそうに笑っていました。

引っ込み思案で口下手な君のことだから、絶対あんな口説き文句は言わないだろうし、
それよりなによりまず、君は絶対に私のことなんて好きじゃないのにな、悪い冗談だなと思って、笑ってしまいました。

私が君のこと、なんでSEX君って呼んでいるかっていうとね、
君があまりにも優柔不断で、行く先もお店も決めてくれなくて、なんでも私の言いなりだったから、
だから私がSEXしようって言ったら君はしてくれるんだろうかってそんなどうしようもないことを考えてしまってね、
それでね、自分の中でそう呼ぶことにしたんだよ。

どう?彼女と仲良くやってる?元気?君んちに忘れていったあれは捨ててもいいよもう。
ところで、君の彼女さ、かわいいよね。波留に似ているよね。

私なんかより私なんかより私なんかより数億倍かわいいよね。
ブスでもないけどかわいくもない私じゃなくてよかったよね、本当。

大丈夫、安心してよ、私はうまくやるよ。
君が思ってるより、うんと、うまくやるよ。
そんなに強くもないけど、そんなに弱くもないんだ。

さよなら、SEX君。
元気でね、結婚式には是非呼んでよね。

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わたしのしたいしたい

私の中にうず高く降り積もっていく”なれなかった”私”の”死体”。
あれをしたかった
これをしたっかた
私のしたい死体たち。
わたしのしたいしたい。

中学生のとき
今から考えるとあまりに短い帰り道を一緒に歩きたかった。
ちょっと遠出して池袋なんかで映画を見たかった。ジュース高いねって、ポップコーンも高いよって、でも買っちゃおうって言いあいたかった。
手をつなぐということでさえ一大事でキスなんかした日にはそりゃあ他の女子に言いふらしたかった

高校生のとき
お金がないけど、家にもいれないからって、ファミレスで延々しゃべってまだしゃべり足りなくってそのあと夜の公園でいちゃつきたかった。
地域で一番栄えた駅に行って一緒にショッピングをしたかった。こっちのほうがいい、これもいい、でもお金ないから見るだけねって。
そのあとクレープとか食べたかった。
なんてことのない日にお揃いのだっさいキーホルダー買いたかった。これ、一生大事にするねってEAST BOYの通学カバンにつけたかった。

大学生のとき
仲良く大学構内を歩いて、周りからみられるのも気にしないで公認のカップルになりたかった。
彼の一人暮らしの家に入り浸って、また泊まったの?本当仲いいねえって友達に言われたかった。
バイトがんばったから今月余裕あるし、水族館にも行こう、おいしいものを食べに行こう。占いにも行こう、そういいあいたかった。

社会人になってから
仕事でなかなか会えない日々を潜り抜けて、会えないのは辛いよなんて泣き言言って、じゃあ一緒に暮らそっかって抱きしめあいたかった。
記念日にはレストランでちょっとお高めの食事をして、プレゼントは内緒じゃなくて一緒に買いに行きたかった。

わたしのしたいしたい。
私はわたしのしたいを、海に沈める埋める。
私の中の海に深く、沈める。

わたしのしたい死体たち。かわいい死体たち。
いつかな、いつかな、って
返り咲くかわかんないような枯れた花に水をやり続けるように。
たまに揺り動かして起こしてあげなきゃ、どんどん腐っていくから、
そうだここも行きたかったんだよなってガイド誌を読みながら同調してやる。
ぷかぷかと浮かぶ私の死体たち。
できなかった、なれなかった私という死体たち。

私のしたいしたい。かわいいかわいいしたいしたいたち。

そして9月。
夏の日差しを浴びて温まった私の海の中。
私のしたかったしたいたちが蘇り始める。色を付け出す。いっせいに泳ぎだす。
私のしたいしたいたちは、私になる。私の中で泳ぎだす。

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いい匂いをさせよう

私は根に持つタイプである。
思い返してみたら6年ほど前の話だ。
「しょうこなんか犬の匂いがする」
と、好きな男の子の前で女友達に言われたのである。
その子にはそれ以来会っていない気がする。

もっと思い返してみれば10年前に大学の先生から
「バスタオルが臭いんじゃない?」とみんなの前でも言われた。

確かに私はいじられキャラである。そんなことを言われても基本へらへらしているのである。
でも心の中は地獄の業火ばりの怒りと見返してやろう精神であふれかえっていた。

敬愛する片桐仁も言っていた。
「いくらもののけ姫がかわいいくても、獣臭かったらドン引く」と。

「匂いは大切」という言葉に対して、
なんの効能があるのかわからない温泉、何に効くのかわからない神社の名前だけ書かれたお守り、
のような、そんな感じのイメージしかもっていなかった。

しかし匂いは大切。というよりかは臭いのはだめだ。

私が地獄の業火に焼かれながら立ち上がったのは、
かつての言葉からずいぶんと経ってからであった。

①私はまず若い女の子に絶大な人気を誇るSAVONへ行った。そして一番気に入ったジャスミンの香りのスクラブを買った。
死海の塩が使われている贅沢なバスソルト。私は使いきった。そして次にシーズン限定のも買った。

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でも、そのバスソルトはうるおい成分として油分が入っている。確かに潤う。そしてお風呂の床も潤わす。
私はお風呂で盛大に転んだ。

②もらったアロマキャンドルが変な減り方をしてしまったから細かく刻んで湯銭して
 新たなアロマキャンドルを精製した。
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我ながらかわいくできたと思ったが、
SNSに写真を投稿したら「ファンシーなゲロ」と言われた。
言いえて妙とはこのことだなと妙に納得してしまった。あと、火が付かなかった。

こうやって私はがんばった分だけ、自分を知れた。
私はちょっと馬鹿で、ちょっと不器用だと知れた。
もういい匂いはしなくたってそれだけで十分だと、自分に言い聞かせた。

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ナントカ道中膝栗毛 〜私は私で超然と走り続けていよう〜

このブログを読んでくれている敬愛なるお友達に聞いた話しである。
このブログはなんなんだろうって、私は何をコンバージョン(最終成果)としているのだろうって聞いたら
彼女はこう言った。
「真夜中の弥次喜多みたいな、お伊勢さんと同じくらい大切なものを目指しているその道中のお話なんじゃないかしら」と。

私は書きたいことを書いてきた。
よく、このブログを読んで面白いって言ってくれて、ライターにでもなれば?と言われることがある。
でも私はただ、自分の書きたい文章を書きたいのだ。

優れたライターになるための記事なども読んだりしたのだけれど、
ライターは読者に「気付き」を与えなければいけない。
「ヒント」「とある答え」を与える記事でなければいけない。

私は書きたい文章を書きたいのだ。

ではなんのために書くのか?と聞かれたら答えは「わからない」である。

私は見えない何かに向かいすぎている。
生業をITとする糞OLとして失格である。
きちんと最終成果は何か、As-IsとTo-Beを決定していかなければならない。

ひとまずはこのようにしよう。

As-Is(現在の状況):山の麓登りつめていくしかない状況。具体的に言えば、何をしていいかわからないけれど、努力するしかない状況。
To-Be(どうあるべきか):山に向かって登っていく。具体的に言えば、今自分が欲しいと思うものに向かって超然と自分を見失わずに走り続けていく。

上述の彼女に言われて私は下記のような絵を描いた。
私が何をTo-Beとしているのかは下記の絵から感じ取ってほしい。
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私からは以上である。

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かわいいたね

かわいい話の種を持ちたい。

飲みの席なんかで、初対面ないしはあまり面識のない人
私は必死で場を盛り上げようと、変な話をしてしまう。
私が持っている最強のネタは、「ねこのふん」という話と、オリンピックイヤーにうんこを漏らしてしまう話くらいだ。
もろ下ネタだ。

いつも初めての場所などに足を運ぶ際には、困った時はこのカードを出そう、と思っていくつか下ネタを
前の晩に布団の中で考えている。ふとした瞬間に思い出せなかった時用のために、念のためEvernoteにもメモをとる。

合コンでも私はうんこを漏らした話をしてしまった。
以来私は糞ガールと呼ばれている。まあもうその男性たちとは会っていないのだけれど。

もうちょっとかわいい話の種を持ちたい。
私の友達で気に入っているのは、気づいたらクーラーのリモコンを洗濯してしまっていた話だ。
それに似た話で、携帯と間違えて家のテレビのリモコンを学校に持ってきてしまったとか
天然っぽくてかわいい話だ。天然といえば私の姉は昔よく扉に突っ込んでいた。目が悪く扉が見えなかったらしい。
そんな話は犬猫動画を見るくらいほんわかする。

さて、私の話の種はほんわかなどしない。とある女の子は顔を引きつらせる。
とある男性は気を使ってか話を広げてくれようとする。

ほんわかしたドジ話はなかっただろうかと過去に思いをはせる。
体育祭の前日に告白してもいないのに振られたことをちょっと思い出した。
びっくりさせようと内緒で友達の家にドーナツ持って遊びに行ったらまさに”最中”だったこともあった。
扉に足をはさんで靴を血まみれにしたことがある。

別に誰も何も私に求めていないのに。一体私は何と戦っているんだろう。
別に盛り上げなくてもいいのに。

空回る私を見兼ねてか、別にそんな頑張んなくてもいいんだよ、ととある男性に言われ、惚れそうになったが、
彼は今は別の人とつきあっているんではないだろうか。

だからもてないんだよ、と言われれば確かにそうである、否定はできないし、しない。
ただ、私はおそらく、これらの種の話を人にしたいのだと思う。

もてとかそういうことを意識せず、自分の面白い面を知ってもらいたいのだと思う。
でもやっぱりもてたいので、かわいいたねを作るところから始めたいと思う。

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化粧をしよう④結論

結局私は買ってしまった。
“施しを受ける”という目標を元に行動したわけだが、欲しくなってしまい買ってしまった。
「メイクをしてもらったら買わなきゃいけないのかな」という思いはあるが、かわいいから買ったのだ。
買わされたのではなく、買ったのだ。

「がぞ」

トップメイクアップアーティストの施しを受けたのち、私は一人フェスへと繰り出した。
愛しのworld’s end girlfriendにdownyにMONO。
最高のフェスを大好きなひとりぼっちで楽しんだ。

途中、入場規制がかかり、外でぼーっときのこ帝国を聴きながら一人待っていた。
待っていたが、別段いつも通りのひとりぼっちであった。
ナンパなんてされなかった。フルメイクなのに。

そのあと、どうしてもこのメイクを見て欲しくなって、翌日の仕事も顧みずにお友達の飲み会に合流したが、
「なんか違う」と言われただけだった。確かにそうだろう。

①で書いた記事内に「コンプレックスはメイクによって輝く」とあるけれど、
私はぼんやりとした顔だなーくらいでそこまで自分の顔に固執しておらず、そもそもコンプレックスなんてなかった。
強いて言えば「ブスではないけどかわいくはない」ということくらいだ。

特に磨くところもないし、特に隠すところもない。
自信はないけれど、コンプレックスもないというこの顔とどう付き合っていけばよいかちょっとよくわからなくなった。

そもそも論、化粧映えしない顔なのだ、私は。

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化粧をしよう③

一目で変わったとわかるもの、それはきっとアイシャドーしかないと思っている。

私「すごいその赤のシャドーかわいいですね、私には何色が合うと思いますか?」
可愛い子「そうですねー、ブラウン系を使ってこられたならオレンジも合うと思いますよー」
上記のような激しい攻防戦を繰り広げ、最終的に私が床に額を擦り付ける形でワンポイントメイクをしてもらうことになった。
(お姉さんがなかなか言い出さないから自らやってくださいと言いました)

自分の運の良さというか、こういうところで運を使い果たしてしまう宿命というか、
その時ちょうどたまたま店舗にSHU UEMURAのトップメイクアップアーティストの人がいるらしく、その人にメイクをしてもらうこととなった。

椅子に座り、まずはベースメイクを除いたメイクを落としてもらう。そして目専用の保湿をしてもらう。
うわーまつげ!綿棒でそんな優しく落とすんかい!いつも目ん玉ごとごしごししとるわい!目専用の保湿剤ってどういうことじゃい!

待つことすぐ、女だと思ってたらとんでもないイケメンがきた。

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(家に帰って、調べたらまじでHPに載っていてびびったが、こんな感じではなく、もうちょっと柔らかい感じの人だった。)

アイメイクということで、まずはラインを引いてもらう。
と、その前にファンデーション塗りすぎだファック!と言われTゾーンをスポンジで拭い去られる。でも別段変わらない。

そしてシャドウとアイライナーを重ねていって、、、ってよくわからなくなったから
画像を参照してほしい。

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そこで私は人生初めての顎食いをしてもらった。
唇に保湿剤をのせてから、口紅をブラシで塗ってもらうのだが、こんな唇触られたの初めて!経験人数に入れていい?とさえ思った。

そして顔が出来上がった。

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(後から見てなんかにやついていて気持ち悪いと思った)

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化粧をしよう②

店舗側面のまばゆい光を放つ、名前もどこに使うかもよくはわからない化粧品たちへと、恐る恐る手を伸ばす。

だけどどの店員さんも私に声をかけてくれない。
今日は全身UNIQLOじゃないけど、まあパンツはUNIQLOだけども。

手を触れたらお声かけするのが販売員の基本だと思っていたのだが、それでもお声掛けしてくれない店舗もあるわけだ。
まあターゲットが異なるのだろう。そこはよしとしよう。

そうして私はとりあえず有名どころSHU UEMURAへ突入し、ずっと佇んでいた。
そこに一体化してしまうくらい、歩んできた人が化粧売り場の一部と見紛うくらいの勢いで佇んでいた。
私はまるでそこから一歩も動けないかのような勢いで、何かを熱心に探しているふりをして虚空を見つめていた。

私より若いぱっちり二重の赤いアイシャドーのかわいい女の子がやっと声をかけてくれた。
「何かお探しですか?」

その言葉に戸惑う私。
とにかく私は誰かに化粧を施されたいの一心でここまできたのだが、果たして私は何を探しているのだろう?
別に何かを探していたわけではない。ただ前述の思い一心があるのみだった。
「あっアイシャドーをば、、、いつもブラウン系だからもうちょっと他の色を試してみたくて、、、」

目標が曖昧なまま突っ走れるのは大学生までだ。私はもう社会人。そしていい大人。そしてくそアラサー。
そう、私は変わりたいのだ。変わりたいからここへ来たのだ。
ベースメークを変えたって気づいてくれるのは、ブラジャーを新しいものに変えたらすぐに気づいてくれた姉くらいだろう。

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