アイドルになれないなら死にたい

Monthly archives "3月"

2 Articles

しょうこは知らない

しょうこは知らない。未来を。 
本当の、未来を。

しょうこは知らない。かわいいって言われて、自分に自信のないあなたは、私のどこを見て言っているのだろうと、疑う。
本当の自分をわかってくれていないなんてバカなことを思っている。
しょうこは知らない。かわいいって言葉に別になんの意味もないことであっても、好きな人から言われるとどんなに嬉しいことかを。
しょうこは知らない。

しょうこは知らない。髪をのばせ、と言われる真意を。
髪を伸ばすことによって芽生えるアレンジ力やトリートメント能力からはぐくまれる女子力があったということを。
しょうこは知らない。

しょうこは知らない。メイクを直せ、と言われる真意を。
どうせ会社に行って帰ってご飯食べて寝るだけの生活を繰り返す私にその真意を知る由もない。
途中、取り急ぎ、薬局の試供品コーナーにてメイクを直す私の姿があることを。
しょうこは知らない。

しょうこは知らない。薄いタイツを履けと言われるその真意を。
ボディラインを見せるということがどんなに大事で、そうすることによって芽生える感情を。
しょうこは知らない。

しょうこは知らない。トップスはもっと明るめの色を選べと言われるその真意を。
大丈夫、誰かのために服を取捨選択するとき、未来のしょうこは明るめの色を取捨選択する。
しょうこは知らない。まだ知らなくていい。ただそのときの感情に身を任せればいい。

しょうこは知らない。もっと口角を上げる練習をしたほうがいいと言われるその真意を。
私は笑った顔より真面目な顔のほうがかわいいこと私は知っていたが。
しょうこは知らない。知らなくていい。どうでもいい。その人の前ではまた違う顔を見せるのだから。

しょうこは知らない。その真意を。
「言っとくけど、俺は絶対にお前を抱かないからね」なんて男友達に言われたことの。
しょうこは知らない。知らなくていい。その人に抱かれるわけでもないんだから。 

しょうこは知らない。まだ知らない。
彼が喜ぶ下着の色についてまだ知らない、知らない。
しょうこは迷っている。

しょうこは知らない。未来を。
いきなり、突然に、落雷のごとく、来る、この、未来を。

かつてのしょうこは知らない。
まだ知らなくていい。

今のしょうこが楽しければそれでいい。

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さよなら、SEX君。

お元気ですかSEX君。こないだ君の夢を見ました。いわゆる淫夢ってやつです。
とてもありえないことなんだけど、なぜか君は私を口説いていました。そして私は恥ずかしそうに笑っていました。

引っ込み思案で口下手な君のことだから、絶対あんな口説き文句は言わないだろうし、
それよりなによりまず、君は絶対に私のことなんて好きじゃないのにな、悪い冗談だなと思って、笑ってしまいました。

私が君のこと、なんでSEX君って呼んでいるかっていうとね、
君があまりにも優柔不断で、行く先もお店も決めてくれなくて、なんでも私の言いなりだったから、
だから私がSEXしようって言ったら君はしてくれるんだろうかってそんなどうしようもないことを考えてしまってね、
それでね、自分の中でそう呼ぶことにしたんだよ。

どう?彼女と仲良くやってる?元気?君んちに忘れていったあれは捨ててもいいよもう。
ところで、君の彼女さ、かわいいよね。波留に似ているよね。

私なんかより私なんかより私なんかより数億倍かわいいよね。
ブスでもないけどかわいくもない私じゃなくてよかったよね、本当。

大丈夫、安心してよ、私はうまくやるよ。
君が思ってるより、うんと、うまくやるよ。
そんなに強くもないけど、そんなに弱くもないんだ。

さよなら、SEX君。
元気でね、結婚式には是非呼んでよね。

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