アイドルになれないなら死にたい

私はおまえと結婚すると思ってたよ

この前は急に電話してごめん。
どうしても誰かに愚痴を聞いて欲しくてさ、そしたらおまえの顔が浮かんだんだよね。
まさか出てくれるなんて思ってなかったからさ、嬉しかったよ、ありがとう、ね。

でも、金曜のあの時間にまで仕事してるなんておまえすごいな。
まあ忙しそうで何よりだよな。

そうだ、今度の土曜日さ、頑張ってね。
緊張するよな、親に挨拶だなんて。
私全然その緊張とか、わかりかねちゃうんだけどさ、
おまえならきっとまたひと笑いもふた笑いもとってさ、向こうの親ともうまくやるんだろうな。

写真みたけど、かわいいじゃん、彼女、じゃなくて奥さん。
でもああいう感じおまえのタイプだったけ。
かわいい系好きって言ってたじゃん。
でも彼女、キレイ系じゃん。うん、すごくキレイ。

私は彼女のことを好きになれる自信あるよ。
だっておまえが好きになって、結婚したいって思った人ってことでしょ。
きっとそれはそれは素敵な人なんだろうな。
全然会わせてくれないからさ、全然知らないんだけどさ。
どうせいい奥さん捕まえたなって周りからも言われるような人なんでしょ。さすがじゃん。
まあ頑張れよ、応援してっからな。

あのさ、おまえに一つ謝って欲しいことが、
いや、謝って欲しいというか、もう言わないで欲しいことがあるんだ。

「しょうこがもっと可愛かったらよかった」
なんてもう本当二度と言わないでな。本当、お願いだからさ。

かわいくないだとか、ブスだとか、眉毛ないよとか、ああいう服着ればとか、
今日はちゃんと化粧してるんだねとか、そういうことは全然いいんだよ。いいんだけどさ、なんかあの言葉はすごく傷つてしまったんだよね。

私がおまえと楽しく過ごせたのも、私がかわいくないからだよね。
恋愛に発展しないってわかってるから、絶対に好きになるわけないってわかってるから、
見栄とか虚勢とかはらなくて、本心のままになんか言い合って、だから超仲の良い友達でいれたんだよね。

私だって、私だって、もっと可愛かったらよかったって思ってるよ。
だって、そうしたらおまえと結婚できたかもしれないじゃん。

私はおまえをおまえが一人の人間として尊敬している。一緒にいるといつだって楽しい。
おまえは本当にすごい。本当にすごい。
だから私、おまえがもっとかっこよかったらとか痩せてたらとか髪が長かったらとか
酒が強かったらとかタバコ吸ってたらとか思ったこと微塵もないよ。

おまえを誰かと比べたことなんてないよ。

おまえといると楽しい。おまえも楽しいことを私は知っている。

あーあ、おまえいい家庭作るんだろうな。
楽しくてあったかくて、私が憧れてやまない家庭を築くんだろうな。

なんかおまえすげえいい家庭作れそうじゃん。
おまえいいパパになりそうじゃん。
たぶん、すごい恥ずかしいんだけど、もし子供ができたら女の子だろうな。
娘と一緒にパパをとりあいたかったな。
なんか、そんで、そんでもって、くだらないことで喧嘩して笑って仲直りして楽しく暮らせたんだろうなあ。

本当、私はおまえと結婚すると思っていたよ。

Leave a reply

Your email address will not be published.

You may use these HTML tags and attributes:

<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)