アイドルになれないなら死にたい

5/10 夢の話

久しぶりに実家に帰るとなぜか皆集合している。老人ホームにいるはずの祖母も帰ってきている。何かあったのか、と問おうとしたとき、家のチャイムが鳴る。玄関ドアのすりガラス越しに見ると二人の女性が向こうにいるようだ。あーはいはいと慣れたように姉がドアを開けた。後ろを振り返ると、叔母と父も出てきており、叔母が「こちらが大わらじです」と言う。確かに見慣れぬおおわらじが玄関に置いてある。ふと外をのぞくと、そこには行列ができていた。どの人々も金色の玉を持っている。「返納は不要です。またご利益があるようにしますんで」と叔母が言うと、父がその大わらじを履いて金色の玉を踏む。女性たちは祈るようにしてその様子を見守り、そして大事そうに玉を持って帰っていった。それが何人も何人も繰り返される。ふと気づくと、母がいないことに気付く。「おかあさーん、おかあさーん、どこ」と 叫んでみても、返事はないし家の中に気配もない。母はどこだと聞いてもみんな困ったように微笑んでいる。「どっか行っちゃったんだよ」姉が言う。困ったように言う。このおかしな状況にとてつもなく不安になり、いるはずのない母親のことを呼び続けた。テレビの横に飾ってある姪の運動会の写真にも母親は写っていなかった。「いつぐらいからいないの」姉に聞いても「いつくらいからだろうね、このときはもういなかったようないたような」曖昧なまま だった。父は教祖になり、母は失踪した。

いや、母親はこの家族に殺されたのかもしれない。早くくたばってほしいと思っていたが、まさかこういう形でいなくなるとは。皆が母親のことをよく思っていなかったことは知っていたが、殺すまでなのか。父が教祖となったのと何か関係があるのか。

私は部屋の角に向かって何度か叫んだ「おかあさーんおかあさーん、どこー」おかあさーん。

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