ユースケース実践ガイド~効果的なユースケースの書き方~

『ユースケース実践ガイド~効果的なユースケースの書き方~』
アリスター・コーバーン 著
翔泳社 2001年刊行
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ユースケースとは:システムの振る舞いに関する利害関係者間の契約を表現するもの
基本的にはテキスト形式で記述する

以下の3つの概念を身に着けて記述していく
・スコープ:実際に議論の対象になっているシステムは何か
・主アクター:目的を持っているのは誰か
・レベル:その目的のレベルはどのくらい高いか低いか

そのほかの定義
・アクター:なんらかのふるまいをする人あるいはもの
・事前条件および保証:ユースケースの実行前および実行後に真でなければならないこと
・主成功シナリオ:すべてがうまくいく場合
・拡張:シナリオの中で異なった動きをする可能性のあるもの
※SuD…議論の対象になっているシステム

スコープの管理について
・ビジョン記述
・設計スコープの図
・In/Outリストを作成する
・アクターの目的リスト

目的レベルについて
・主アクターは本当は何を望んでいるのか?
・このアクターはなぜこれをしているのか?

◆ユースケース実践1 ログインする
 このユースケースは、ユーザーがメンバーズサイトシステムにログインする処理を記述したものである。
イベントフロー:
基本パス:
1.ユーザーがアプリケーションを開始することでユースケースが始まる。
2.システムはログイン画面を表示する。
3.ユーザーはユーザー名とパスワードを入力する。
4.システムはその情報を確認する。
5.システムはメイン画面を表示する。
6.ユーザーは機能を選択する。
7.ユーザーが「終了」を選択するまで以下を繰り返す。loop
8.ifユーザーが「ポイント数を確認する」を選択した場合、「ポイント数を確認する」を使用する。
9.ifユーザーが「カタログを送付する」を選択した場合、「カタログを送付する」を使用する。
10.ifユーザーが「サポートへ連絡する」を選択した場合、「サポートへ連絡する」を使用する。
endif
11.ユーザーは機能を選択する
end loop
12.ユースケースは終了する

◆ユースケース実践2 ウェブ上でポイント数を確認する
事前条件:ユーザーがすでにポイントサイトにログインしていること。
トリガー:ユーザーが「ポイント数の確認」を選択する。
1.ユーザーはブラウザ上でポイント数の確認を選択する。
2.システムが利用しているユーザー情報を受け取る
3.システムは受け取った顧客情報をもとにデータベースから参照する
4.システムはブラウザ上にポイント数を返す
拡張
1a.ウェブ接続時になんらかの障害が起きる:
 1a1.システムはユーザーに障害に関するメッセージを出し、前のステップに戻る
 1a2.ユーザーはユースケースから抜けるか、再試行する。

【完全形式のユースケーステンプレート<名前>】
<動作を示す短い動詞句で目的が分かる名前を付ける>
使用時のコンテキスト:<一般的に起きる条件>
スコープ:<ようやく、ユーザー目的、サブ機能のいずれか>
主アクター:<主アクターのロール名または説明>
利害関係者と利益:<そのユースケースに関する利害関係者と主な利益>
事前条件:<すでにそうなっていると想定している状態>
最低保証:<どのようにユースケースが終了したとしても守られる利益>
成功時保証:<目的が達成されたときの状態>
トリガー:<何がユースケースを開始するか。時間イベントの場合もある>
主成功シナリオ:
<トリガーから目的の達成、事後処理までの仕事成夫のステップを記述>
<ステップ番号><アクション記述>
拡張:
<変更されたステップ><条件>:<アクションまたはサブユースケース>
<変更されたステップ><条件>:<アクションまたはサブユースケース>
技術及びデータのバリエーションリスト:
<結果としてシナリオの分岐が起きるバリエーションを記述>
<ステップ番号またはバリエーション番号><バリエーションのリスト>
関連情報:
<プロジェクトに必要な関連情報を記述>

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